第5章 繭
『 ?どうした、 。』
『 デ!ちょうちょがいた!』
あったかい
『待ってよ、ヒ 、 !!』
目の前がはっきりしないけど
夢?昔の記憶?
ただの私の希望?
『ケ 、おそいよー』
『 キ!ほら、おいてくぞ』
お前も…そういうかのように男の子は
私の方に手を伸ばす。
『ほら、おいで』
いつのまにか手を伸ばす先には
男の子ではなく、
大人がいた。
『っ!?やだ、やめて、やだ!!』
『こちらにおいで』
『はい』
走馬灯のように場面が一瞬にして変わった
短い成長、環境の変化
変な気持ちになる夢だ
はやく、はやく目覚めて。
誰か私を助けて
「遊びじゃないんだから!!!!」
「っ!!?!!」
誰かの声に目がさめた。
寝苦しかったのか息切れしてる。
「うぉっ、な、なんだよ」
なんだ……金木くんの声か