第4章 すぐそこにそれはあった。
「ヒナミ
…帰ろう」
うさぎちゃんか
おかしいな
他の人かと思ったんだけど
「イヤ
どこに隠れてもどうせ私も殺されるんだ」
二人は暗いもとで話している
私はそれよりもにおいに集中していた
なにか近づいてきてる
この匂いは
嫌な匂いだ
「カネキ?ヒナミ見つかったよ!
重原小の近くの…」
来た
死神のような男が
「この間ぶりだね
笛口の娘に
ヤマグチ……イヤこれは偽名か
こう呼ぶべきかな」
なんて空気なんだろうか
こんなに淀んだ思いが集まって
重い
「ラビット」
「そしてそこにいるのは
誰だぁ…?」
「そこ?」
トーカちゃんは気づかなかったみたいだが
こいつは別、か
「さすがCCG?だったかな」