第4章 すぐそこにそれはあった。
「速いな…
どこにいったの」
子供なのにこんなに素早く
見つからないなんて
やっぱり、あの子も喰種、か
「…この匂い
この下?」
バシャ
バシャ
習にもらった靴のまま
河を歩く
「ぁあぁあぁぁぁぁぁあ!!」
その声にはっきりと姿を見据えた。
「見つけた…」
「お姉さん、だ、れ?」
少女は何かを抱えていたようだったが
私を見上げてそれは露になる。
それは
肘から先の腕、だった
「……私は皇」
「不思議な名前だね」
「そうでしょ?
君は?名前、」
「ヒナミ」
さみしそうな顔でそうつぶやいた
「ヒナミ、いい名前ね
、誰か来た
ここにいることは秘密ね」
少し暗いところに私は隠れた