第4章 すぐそこにそれはあった。
「昼にも行った時も反応なかったけど
ちょっと寝すぎじゃない……?」
トーカちゃんは何を考えたのか
何も言わずヒナミちゃんがいるはずの部屋を
めざした。
コンコン
「ヒナミ…入るよ?」
キィ
「…………」
そこにいるはずのヒナミちゃんは
どこにもいなかった
「お、奥の部屋にいってるのかも」
「カネキ、見てきて」
もしかしたら、
彼女と一緒に
いるのかもしれない
「入るよ」
ガチャ
「なんで……
どうして?」
どうして彼女もいないんだ
嫌な予感がする
金木side〜end〜