第4章 すぐそこにそれはあった。
「え?」
「ここは人間も喰種も集まる。
どちらともの情報が集まるとも言えるね。
少しでも君が欲しいことが知れると思うんだ。
それに、月山君のもとを離れるほどのことだろう?」
どうだい?と微笑んで
答えも見透かしてるようにこちらを見る。
「いいんですか、
得体の知れない私を……」
「あんていくは助け合い、だからね
その代わり、ちゃんと働いてもらうよ?」
ですよね、
わかってますよお爺様。
「そういえば、今は何時ですか」
「もう夜になりかけてるかな」
「そんなに眠ってたんですか」
あぁ、とうなずき、
そろそろ起きるかい?とコーヒーをいれなおす