誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第15章 Student representative
3月に入り最後の確認テストで平次と和葉は合格点に達していたため無事、大学に進めることになった。そして、もうすぐ改方学園高等部の卒業式。
「あ~。緊張するなー!噛んだらどうしよう!」
卒業式まで残り3日にしてそう言っていたのは生徒を代表して答辞を読む美咲だった。
「大丈夫やって!練習頑張ってるやん!上手く読めるって!」
和葉は横から笑顔で美咲に言った。
「うん…。文、変じゃないかな?」
「全然!むしろ凄いええと思うで!」
「そう?!ありがとう!和葉!」
「頑張ってな~」
「うん!」
答辞を読む役を積極的に買って出た美咲を和葉は心から応援していた。
放課後ー
体育館に体操服を忘れてしまった和葉は体操服を取りに体育館へ入った。すると、ハキハキと美しい声で答辞を読む美咲の姿がステージに見えた。
「美咲ー!」
和葉がそう言って手を振ると美咲はそれに気付きにっこり笑って答辞を読んでいた。
(すごいなぁ。放課後もずっと練習してるんや)
関心しながら和葉は体育館を出た。