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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第22章 慈命


デパートに着いてベビーコーナーを見ると色々なものが置いてあった。
「あ!見て!平次!これ可愛いで」
和葉は並べてある乳児服を一着手に取り平次に見せた。
「ピンクやないかぁ。男の子も産まれるんやで?その服も買わな」
「分かってるってぇ~。おばちゃんもどれがいいと思う?」
「そやね、やっぱり赤ん坊が楽な服がええんとちゃう?これとかどぉや?」
「ええなっ!それ」
その他、ベビーベットやおむつ、赤ん坊に必要な用品を買い揃え手いっぱいの荷物を抱え静華の車に乗り込んだ。帰っている途中平次が突然、はっとした顔をして和葉の方を向いた。
「どうしたん?平次」
「かなた…」
「へ?かなた?何やのそれ。何かのテレビ番組?」
「ちゃうちゃう。子供の名前や」
そう言うとどこから取り出してきたのか平次はペンと紙を取り出し白紙の紙に遠という字を書いた。
「これでかなたって読むんや。ええ名前やろ?」
「かなたかぁ。男の子の方やんな?何かカッコええ名前やん。でも、なんで遠なん?」
「俺、ここ最近ずっと考えてたんや。遠って字入れた名前を。でも、今、遠って一文字やったらカッコええなと思って」
「ふ~ん。せやけど、何で遠なん?」
和葉が平次に問うと平次は和葉を指差した。
「お前の苗字に入っとるやろ」
「そやけど‥」
「俺は遠っちゅー漢字が好きやねん。なんや男らしいやろ?」
「へぇ~。それは初耳やなぁ」
そんな会話をしていると車を運転している静華が話に入ってきた。
「遠かぁ。ええなぁ~。ほんなら男の子の方は和葉ちゃんが付けぇな」
「え!あたし?う…う~ん」
和葉はしばらく考えたが、なかなか良い案が出てこない。
「2人の名前から取るっちゅーのはどうや?」
平次がそうアドバイスすると和葉は「それええな!」と言って紙に自分と平次の名前を書いた。
平次、和葉
「これで2人の名前を繋ぐんやんな。ほんなら…」
平和、次和、平葉、和次、和平
「へいわ…つぎは…へいは…かずし…わへい……。ってどれも可愛いいないやん~」
そう言って今出した案を和葉はペンで消した。
「ほんなら和葉の名前から一文字、何か取って何かの漢字と組合せるっちゅーのはどうや?」
「それもおかしーなるやん。でも、産まれるんはまだ先やしゆっくり考えるわ」
「そやな」
和葉は自分のお腹を優しくさすった。

慈命END
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