誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第14章 暗闇の中で…
冬休みもあっという間に終わり高校生活最後の学期となった。和葉と平次の回りの同級生も進路を確定的に決めていた。三学期最初のテストと終わりのテストの合計点で改方学園大学に行けるか行けないかが決まる。三学期1日目から冬休みの確認テストだった。和葉と平次は大学をかけて必死にテストに取り組んだ。
キーンコーンカーンコーン
「終わったぁ~!!」
教室中から開放感に浸った声があちらこちらに響いた。
「はい。これで確認テストは終わりだ。結果は明日出るから休まず学校来いよ」
担任が回収した解答用紙をまとめながら大きな声で言った。
平次は和葉の机に駆け寄ってきた。
「和葉~!テストどやった?」
「うん。結構できたで~」
「ほうか~。俺も完璧やわ。数学は100点の自信あんで~?」
「ほんまに??」
「おう。なんなら二千円かけたってもええで?」
「あ!いったな~?ちゃんときいとくからな!」
そんな会話をしていると外から雨がパラパラ降る音が聞こえてきた。
「今日、雨やん~。あたし傘持ってきてへんわ~」
「俺、折り畳み傘やったらあるで。一緒に入るか?」
「え?!いいん?!…ま、平次が入ってほしんなら入ったってもええけど?」
和葉は顔を赤らめて言った。
「ん?なんやそれ。何か俺が命令してるみたいやな。ほんなら入らんでもええで?」
「いっ…いやいや!嘘やってぇ~!入る!」