誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第13章 救ってくれたモノ
結局、大阪へ帰る新幹線が無くなってしまったため平次と和葉は毛利家に泊まることになった。
「な…なんやてぇ!!!工藤も泊まるんかいなっ?!」
「当たりめぇだ。バーロー。もう夜中の2時だぞ?」
「まぁ、2人とも寝る部屋、別々だからいいじゃない」
こうしてカップル同士でそれぞれの部屋に別れた。
in和葉、平次部屋(元コナン部屋)
「なぁ平次。何であの男の人、実の弟の嫁さん殺さはったん?」
「浮気や浮気。どうやらあの兄ちゃんの彼女やったらしいねんけどその彼女が弟と浮気するよーなったからつい憎くて刺してしもたんやろな。ま、彼女は軽傷で済んだから良かったんやけどな」
「そう言われたらあたしも、あんたにトランプもろてなかったら軽傷や済まんかったで。ほんま、ありがとうな」
「運やて。運が良かっただけや」
そんな会話をしていると何やら隣の部屋から声が聞こえてきた。
『んっ…あっ…新…新一……』
(これはまさか…)
平次と和葉の間には気まずさがはしった。それに耐えきれない和葉が平次に聞く。
「な…、平次。なんか聞こえた?」
「あ…?ん?な…何も聞こえへんで?」
「そうやんなぁ…」
2人は冷や汗をかきながら言った。しかし、気付かないフリをする努力も報われず声は次第にハッキリと聞こえてくる。
『しっ…新一!そこっ…そこ!』
『気持ちいいか…?蘭っ』
『あ…っ気持ちいい…!』
「も…もお遅いし寝よか。和葉」
「そやな。明日、早いし寝よ」
2人は眠りにつこうとするがなかなか眠れない。
バッー
「和葉ぁぁ」
平次は我慢できなくなり和葉の布団に潜り込んだ。
「なんやの。平次」
「2人、一緒に布団で寝るんは暖かいなぁ」
「もう~。平次~~!」
「和葉~~!!」