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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第12章 叶わなくても。


学校に着くと平次は真っ先に職員室へ向かった。
「先生ー!俺、進路決まったで!」
職員室中に平次の声が響いた。
「どうしたんや。朝っぱらから大きい声出して」
担任が目をうつろにさせて平次を見た。
「せやから俺、進路決まったねん!」
「おお。とおとおか。調査用紙、白紙やったの服部だけやったからな」
「俺、このまんまエレベーターで大学行く」
「どこの大学や?」
「決まってるやないか。改方学園大学やで」
それを聞いた担任は目を丸くさせて驚いた。
「な!何で?!お前の頭やったらもっとええとこいけるんとちゃうか?」
「大丈夫。俺の人生やから」
「本間にええんか?」
「うん!」
平次ははっきりと答えた。それに応じるように担任は「頑張れよ」と一言、言った。
職員室を出ると和葉が立っていた。
「へ…平次」
「お、和葉。今、担任に大学行く言うてきたで」
「本間?ほんまにそれでええのん?」
「おう」
「ごめんなぁ~。あたしのために…」
和葉は泣きながら言った。
「お前のためやない。俺のためや。ずっと和葉のそばにいたいっちゅー俺のわがままやからな。さ、
こんな所いとかんとはよ教室行くで」
平次は和葉の手を引いた。

叶わなくても。END
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