誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第11章 それぞれの未来
「静かに入るんやで?オトンとオカンにバレたら色々めんどーやからな」
「うん。分かってる。」
平次は静かに玄関のドアを開けると足音を立てないよう自分の部屋へと和葉を誘った。
「よっし。もうでかい声で喋ってもええで」
「二人は部屋で一息付いた。しばらくして平次は和葉に問いかけた。
「和葉。結局、大学行くんか?」
「え…うーん」
戸惑う和葉を見て平次は質問を変えた。
「将来の夢は?」
「う…うん。あるけど…」
「ゆーてみ。看護師か?OLか?」
「う…うーん。言いにくいんよな…」
「言いにくい?…ってまさか!!」
平次は冷や汗をかいて目を見開いた。
「風俗か?!売春かっ?!それとも…AV女優か、キャバクラとか…」
「アホッッ!!!なに考えてんねん!違うわっ!」
「違うんやったら言えるやろ。隠し事は無しやで?」
そう言われて和葉は一息整えた。そして小さな声で言う。