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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第11章 それぞれの未来


平次と過ごした18回目の誕生日はこれまでの人生の中で最高のものとなった。

翌朝。和葉はいつものように学校へ行くため玄関で靴を履いていた。すると惠がアイボリー色のスーツを身にまとい、仕事に行く気満々で和葉の後ろに立った。
「和葉!あれだけ言ったのに昨日、平次くんと遊んだやろ。ほんま、あんたって子ぉは……。ええか?一編だけ言うで?もう平次くんと遊んだり家行ったらあかんで」
「え?!なんで!?」
「駄目なもんは駄目なんや」
(和葉の近くに平次くんがおったらもしかすると和葉をもらっていく恐れあるからな)
惠の心の中の思いは和葉に明らかにされないまま惠は仕事へと出かけていった。
(んもぉー。なんなん。平次と遊ぶのとかあたしの勝手やん!!)
「おーい。和葉、遅いで」
目の前を見ると平次が遠山家の玄関の前に立っていた。
「あ!平次」
和葉は靴を履き直し外へでた。
「どないしたんや。和葉が遅れるなんて珍しいなぁ」
「ちょっと、お母さんと話してたねん。……それにしても最近、運悪いわぁ」
本当は平次に和葉はお母さんに言われたことを話したかったが話し出すと泣いてしまいそうでとても言えなかった。その気持ちとは逆に平次は笑顔を和葉に向けた。
「運が悪いっちゅーことは次は幸運が待ってるちゅうこっちゃ」
「そやねぇ…」
「せやせや」
和葉の心は平次が笑顔になるたびに傷んでいった。
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