誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第11章 それぞれの未来
(もぉ。お母さんなんか知らん!せっかくの誕生日やのにこんな朝になるなんて…)
早足で和葉は平次との待ち合わせ場所に向かっていた。すると歩いている途中平次が後ろからやってきた。
「お。和葉。おはよ~さん」
「おはよっ」
「ん?どないしたん?そない怒って」
「さっきお母さんとケンカしたん」
「ええ!?なんで~?」
「色々あるんや」
和葉はいちいち説明するのがめんどくさくなり一言で済ませた。
「なんや。ゆーてくれたら聞いたるのに。…まぁええわ。そんなことより和葉、誕生日おめでと」
「あ。そうやった。あたしの誕生日やったな。腹立ちすぎて忘れてたわ」
「なにほしい?」
平次がそう問いかけると和葉は少し考えた。
「ん~。そやな。なんでもええで」
「ほんじゃ、学校終わったらどっか遊びに行くか」
「うんっ!」
和葉は惠の言いつけなんて忘れて平次と遊ぶ約束をした。