誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第10章 2人の願い事
やっとのことで寺に着くと寺の中は観光客でいっぱいだった。
和葉がふと寺の横の方を見ると違う道が続いており、鳥居にはえんむすびとかかれてあった。和葉はそれをしばらくじっと見ていると後ろから先生が声をかけた。
「ここはねぇ、えんむすび寺で恋人同士でくると絶対別れへんっていう噂だよ」
「えっ!本間?!」
和葉は急いで平次の元へ走ると平次の腕を引っ張りえんむすび寺に連れてきた。
「なんや?和葉。そない慌ててどないしたん」
「ここで一緒にお願いすんねんで!」
和葉は賽銭箱にご縁玉をほりこみ二礼して手をたたいた。
(平次とずっと一緒におれますように)
そして再び一礼すると後ろでぽかんとしている平次を引っ張った。
「あんたもなんかお願いしぃ!」
「えっ!?俺さっき下の寺でお願いしてきたで」
「なーんや。せやけど効きめ強なるようにもう一回お願いしとき」
「…。あぁ」
平次はしぶしぶお願いした。
「なぁ平次。何のお願い事したん?」
「誰が言うか。ボケぇ」
「え~ケチ!教えてーなぁー」
「ほんなら和葉はなにお願いしたんや?」
「えっ……そんなん……」
和葉は顔を赤くし平次から顔を背けた。
「言われへんのやったらおしえられんな」
「え~~!じゃあいつか教えてな」
「嫌~~」
「なんやそれ~!」
こんな感じで修学旅行は進んでいった。