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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第10章 2人の願い事


これからは和葉の近くにずっと居れる。そう考えただけで平次の胸が高鳴った。和葉も平次と同様おんなじ気持ちだった。クラス替えから数日が経って同じクラスの人と慣れてきた頃、担任の先生が修学旅行について話し始めた。
「皆も知ってると思うが今年の修学旅行は京都だ」
先生がそう言った瞬間教室中からブーイングの声が飛んだ。
「先生。去年はオーストラリアやったのになんで今年は国内の京都なんですか?」
一人の生徒が手を挙げて先生に尋ねた。
「今年は新型の感染症がはやってる。だから日本中の学校が飛行機に乗るなということだから国内なんだ」
「先生!そないなこと納得できません!」
「僕も!」
「俺も!」
「私も!」
生徒たちが一人一人席を立って口々に訴えた。
「ほんならお前らが感染症にかかってもええんか?」
厳しい口調で担任は一言言うとそれに納得したのか生徒たちは黙って席に座った。
(京都か。俺はうれしいな)
和葉と思い出のある京都。平次は海外より京都の方がいいと思った。
(平次と京都かぁ~。なんやちっちゃい頃思い出すなぁ)
和葉は笑みを浮かべた。
「まぁ、今年は国内やけども楽しめると思うで」
担任は生徒たちを慰めるように言った。
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