誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第5章 すれちがい。
昼食の時間が終わり昼休みになった。今がチャンスだと思った和葉は平次の教室へ行った。平次は友達4人と楽しそうに喋っている。昨日のことを考えるといきなり一緒に帰れる?なんて聞くとうっとうしがられると思ったので軽はずみに和葉は教室の入り口から平次に向かって笑顔で手を振った。すると、それに気付いた平次だったがそれを無視して友達との会話に戻ってしまった。
(うわ…。無視。何でやねん。せめて…手ぇ振ってくれたってええやんか…)
そう思いながら肩を落とし平次の教室から立ち去ろうとしたその時、後ろから健人の声がした。
「どうや?一緒に帰れるってか?」
「ううん。そんなとこまで話、いかんかったわ…」
「何でや?…まさか無視されたんか?」
「うん…」
和葉は半泣き状態になって答えた。
「うっあー。最低な男やなぁ。俺が一言、服部に言ってきたろか」
「いやっ!いいよ。もう平次はあたしに興味無いんやから…。そうや。今日も一緒に帰れる?」
「おん。全然OKやで」
「ありがとうな。いつも」