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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第5章 すれちがい。


夜。時計は午後9時をさしていた。夕食、風呂、勉強を済ませた和葉は一息つきながらベットに座りケータイをみた。LINEを開けると平次からの返信はない。なのに、横には既読と表示されていた。
(な…なんで?何で既読無視すんねん。そないにあたしのこと嫌いになったん?)
心は悲しみでいっぱいになった。
(どーしよ…。ホンマに嫌われてしもた…。明日からどんな顔して平次にあえばええねん…)
色々な不安が和葉を悩ませた。すると…
ピロンッ-
誰かからLINEがきた。
(あれ?健人だ…)
トーク画面を開けると言葉が綴られていた。
『ごめんな。勝手に追加してもて。
友達から連絡先教えてもろたんや。
迷惑やったらブロックして。
ほんで、どうやった?服部の反応は…』
その文章を読んだとき和葉は一瞬思いとどまってしまった。
『追加ありがとう。全然ええで。
あれから平次にあたしの気持ちちゃんと伝えたんやけど何や既読無視されてしもた…
やっぱし、平次、あたしのこと嫌いになったんやわ。
明日から平次の顔見られへんかも知れへん。どうしよ…』
『服部とはいつも朝、一緒に登校してるんか?』
『うん…。でも最近は平次、朝練あるからゆーて一緒に行ってへんけど』
『じゃあ、明日から一緒にいこーや。俺が遠山の家まで迎えに行くし』
『ホンマ?!じゃあ、7時半くらいに来て』
『おーけ』
こうして2人は一緒学校へ行く約束をした。
(どーしよ…。平次に嫌われて悲しいはずやのに何か悲しいない…なんでやろ)
和葉の心にちょっとした不安が浮かんだ。

翌朝、時間通り健人は和葉の家に来た。
「おはよ。行こか」
「うん」
そうして2人はたわいもない会話をしながら学校へ向かった。階段を上がっている途中、朝練を終えた平次とすれ違ったが和葉は目をあわせられなかった。
「何か服部としゃべらんでよかったんか?ほら、昨日の既読無視のこととか」
「う…うん」
(あ…。でもしゃべっといた方がよかったかなぁ。今日、一緒に帰れるかどうせ聞きにいかなあかんのやし…)
和葉は心の中で後悔した。
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