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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第5章 すれちがい。


帰り道
「平次。最近いつもあんな感じやねん…」
下を向き和葉は悲しげに健人に心の内を話した。
「何かケンカでもしたんか?」
健人は優しく問いかける。
「ううん。何も。もしかしたら平次、あたしのこと嫌いになったんとちゃうかなーって」
「そないなことないんちゃう。ちゃんと服部と向き合ってきーてみーな」
「うん…」
和葉は小さく頷いた。
「じゃあ今日は遠山の家まで送ったるわ」
「え?でも健人の家はあたしの家の手前やん。そんな…わざわざ悪いって」
「大丈夫。俺のことは気にすんな」
そう言って和葉の家の前まで健人は和葉を見送った。
「ホンマありがとぉな」
玄関前で和葉は健人に礼を言った。
「うん。また何かあったら言えよ。いつでも相談のるでな。……あ、。そーや。服部に今の気持ちLINEできーてみたらどうや?」
「そうやな。電話やったら聞きずらいし…」
「ん。頑張れよ。じゃあな」
「うん。ありがと」
そう言って和葉は健人に手を振ると家の中へ入っていった。その姿を健人は最後までみ続けていた。

家の中へ入るとすぐに和葉は自分の部屋へ走りカバンの中からケータイを取り出しベットの上に座った。
「えーっと。平次のアカウントは…」
最近、LINEでも全くやり取りをしていないためトーク歴に残っていない。アカウントをお気に入り欄から見つけ指を画面につけた。しかし、いざ打とうとするとなかなか言葉が出てこない。
(…。どんな風に言えばええんやろ?)
数分悩んでようやく和葉はキーボードに自分の気持ちを打ち込んだ。
『最近、あたしに冷たい感じがするんやけど何で?
何か悪いことした?悪かったら謝るからハッキリゆーて』
和葉は送信ボタンを押した。
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