誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第1章 静寂な夜に…~平次の告白~
「ごめんなー!工藤くんの隣座りたかったやろ…?」
「えっ?!全然いいよ!」
そんな会話をしている後ろでも耳打ちしている奴らがいた。
「おい、服部。おめぇ、鋼にやきもちやいてんだろ?」
「はあ?何でや?」
「自分も膝の上乗せてほしい~とか思ってんじゃねーのか?」
「アホぉ!ふざけんのもいい加減にしとけよ。工藤」
顔を赤く染めて平次は言った。
「そんなこと言って顔、真っ赤じゃねーか」
「んなわけあるかっ。お前も前のねえーちゃんみて赤くなっとんのとちゃうか?」
「んなわけねーよ」
そんなかんなでやっとホテルに着いた。バスを降り自然の空気をめいいっぱい吸い込む。ホテル内に入るとフロントでそれぞれの部屋の鍵を渡された。
-2025号室-
和葉と平次の部屋は20階の一番真ん中の部屋だった。
「やっぱ20階やとたかいなぁ。平次」
和葉は感激して窓の外を見つめた。
「そんな外ばっか見てんとはよ部屋ん中入るで」
ガチャー
部屋に入るとまず目に飛び込んできたのは大きな2つのダブルベットだった。2人ともベットの方についつい気がいってしまう。
「もぉ~。平次、どこみてんねん。はよ荷物置いて蘭ちゃんらと温泉行くで」
「ああ。分かった」
荷物を置いて部屋を出ると丁度、新一と蘭が立っていた。4人は温泉の支度をしてタクシーへと乗り込んだ。
タクシーを降りると、温泉の良い香りが漂ってきた。ここの温泉は日本でも中々有名な温泉で観光客で溢れている。早速、4人は温泉内へと入っていった。
「じゃあ、3時にここ集合で」
そう言って各自、男風呂、女風呂に別れた。
in 女風呂
「和葉ちゃん。服部くんとはどうなの?」
湯に浸かりながら蘭は和葉に尋ねた。
「どっ…どうって。何もないよ」
少し焦った表情で和葉は言った。
「好きなんでしょ?服部くんのこと」
「う、うん…。そやけど平次はあたしのことただの幼なじみとしか思てへんから」
「そんなことないと思うよ!きっと服部くんも和葉ちゃんのこと好きなんじゃない?」
「そおやとええんやけどな…」
「聞いてみたら?」