誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第4章 特別な試合
今日は剣道の試合で朝から静華と和葉は弁当を持って平次の応援に来ていた。今のところ準準決勝まで勝ち進み次は準決勝である。午前の部が終わり選手たちは客席で弁当を食べていた。
「平次~。あんた、頑張らなあかんで」
弁当を食べながら静華は言った。
「大丈夫や。俺が負けるなんてことは世界が終わらん限り無いからな」
「また、そうして余裕ぶっこいてるとやられるんとちゃう」
「大丈夫やでおばちゃん。改方学園はぜっっっったい優勝するから」
和葉は身を乗り出して言った。
「今回は絶対、沖田に勝つんやからちゃんと見とれよー」
そうしているうちに招集係の声が会場中に響いた。
「只今から準決勝の招集を行います。改方学園高等部、東中高校、西神高校、白河高校の出場選手は各集合場所まで集まってください。なお、準決勝は2時からです」
「ほら。平次。あんたの出番やで。がんばってきーな」
そう言いながら和葉は思いっきり平次の背中を叩いた。
「いったぁ~。お前、力強すぎや」
「気合い入るよーにやで」
和葉は笑顔で平次を見送り出した。
(頑張ってな。平次。応援してるで)
そう思いながら和葉は手のなかで御守りをぎゅっと握りしめた