誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第3章 西の名探偵、東の名探偵。それぞれの事情
『あんまり人に言うことじゃねーけどな。新一の姿に戻ってから色々と。コナンの姿の時に蘭と風呂はいってたしな』
「お前…童貞やなかったんやな」
さっきまで立っていた平次は急に冷め、部屋の椅子に腰掛けた。
『おめぇーも童貞卒業したかったら早く和葉ちゃんとヤっちまえよ。それか、ソープでも行くんだな』
「アホ。誰がソープなんか行くかっ!俺はちゃんとパートナーと…」
『まぁせいぜい頑張れよ』
「はぁ。工藤に先を越されるとはな。親友の俺やから聞いといたるが……初体験の感想は?」
『かっ…感想?んなもん決まってるじゃねーか。気持ち…よかっ…たよ』
新一は所々言葉を詰まらせて答えた。
「そんなもんはだいたい分かるっちゅーねん。俺が聞きたいんはどんな感情になったかちゅーことや」
『感情?あぁ。そうだな…もっと蘭のことが好きになったな』
「そんな…。恋人同士の仲が深まるんか。…工藤、そこまでたどりつくんにどんな感じで進んで行くねん」
平次は真剣になって聞いた。
『どんな感じって…普通に』
「だからその普通を聞いてんねん!」
『服部。そんなに気になるんならAVでも借りて勉強すりゃー良いじゃねーか。まぁ1ついっとくっけど慎重にヤるんだな』
「ほぉん。なんやお前にそう言われると下に見られてるよーで腹立ってくるわ」
『おめぇーが聞きたいって言ったんだろーが。……おっと。やべぇ。充電ねぇから切るな。ヤったら教えてくれよ。じゃあな』
「おっ!おい工藤!」
(そんな…すぐにできるかっ!ぼけなす)
しばらく平次は独り言をぶつぶつ呟いていた。
西の名探偵、東の名探偵。それぞれの事情END