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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第19章 最後の Feeling


お見合いが終わり惠と和葉は家に戻った。
「どやった?優しくて精粗な人やろ。和葉にはぴったりやで」
惠が満足げな笑みを浮かべて言った。
「うん。今日はお見合いできて良かったわ。」
「そうか。やっぱり平次くんなんかより祐介さんの方が断然ええやろ?」
「う…うん」
和葉は何もかも自分の中で受け止めこれで良いんだと思った。
ピンポーンッー
家のインターホンが鳴り、惠が玄関へと出た。
「どちら様で…」
家のドアを開けた瞬間、平次が黒色スーツを着て全身、身なりを整え淡々と立っていた。その姿を見て惠は不機嫌な顔になった。
「平次くんっ!あんた、今日のお見合いで和葉の邪魔に入ったそうやないか。もう金輪際、和葉の結婚の邪魔せんといて!!」
惠はそう言ってドアを閉めようとした。しかし、平次が閉められまいと必死でドアを手で抑えている。
「お願いですっ!和葉と結婚させてくださいっ!お願いします!」
「もう、いくら言うても答えは同じや。早よ帰り」
「お願いします!」
「しつこい子やねぇ。和葉はあんたやなくて祐介さんを愛してるんやで?」
「俺は…俺は和葉のことを愛してるんです!!」
その会話を奥のリビングでひそかに和葉は聞いていた。既に和葉の目には大粒の涙が流れている。
(平次っっ…)
本当なら今すぐ平次の元へ走って抱きしめたい。そんな思いで心の中は一杯だったがそれすら今の和葉には出来なかった。
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