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誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】

第19章 最後の Feeling


in寝屋川ルートインホテル(和食レストラン)
「こちら、社長の息子さん田川祐介さんです」
SPらしき人物が和葉を前にして社長の息子の紹介をした。
「よろしくお願いします。和葉さん」
「こちらこそよろしくお願いします」
最初の自己紹介から始まりどんどん食事は進んでいった。しばらくして祐介が食事の手を止め和葉の方を向いた。
「式はいつあげますか?」
「えっ…えっと。大学卒業してからでも…と」
和葉は心にも無い言葉を本気かのように言った。
「そうですね。急ぐ必要も無いですし、ゆっくり進めましょうか」
「はい…」
その頃、ホテル内には平次が到着していた。走ってきたので息を切らしながらエレベーターに乗った。そして和食レストランに着くと和葉の姿を見つけた。
「和葉っっ!!!!」
平次の呼びかけに和葉は気付いた様子だったが無視して祐介との会話を続けた。
「「和葉っ!!これでええんかっっ?!!!」」
レストラン中に響く声で平次は叫んだ。
「ちょっとすみません」
平次の声に和葉は席を立ち平次の元へ歩いた。
「帰って。平次。あたし、祐介さんと結婚するから」
泣きそうな声を押し殺すように和葉は言った。
「ちょい待てっ!!和葉っ!!」
平次はまだ何かを言おうとしたが祐介のSPによって取り押さえられ撤収されてしまった。その状景を見ていた祐介が和葉に問う。
「今の方は誰ですか?」
「あれはあたしのただの幼なじみです」
「そうなんですか。和葉さんは明るい環境で育たれたのですね」
「ええ…まぁ」
和葉はお茶を一気にに飲み干した。それから二時間ほどお見合いは続いた。
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