誰よりも君で。heiji×kazuha恋物語【名探偵コナン】
第19章 最後の Feeling
平次と和葉は大学二年生になり、成人式を迎えることができた。そんなある日、夕食を食べ終えた和葉が自分の部屋へ行こうとすると惠から「話がある」と言われて引き止められた。
「この前言ってた田川さんとこの息子さんのことなんやけど、もう和葉今年で二十歳になったやろ?ええ歳やからそろそろ大学辞めて結婚して欲しいなって」
「えぇ?!大学辞めてってどういう意味?!あたしが専門学校行こうとしたらお母さんがあかんって言ったからあたし大学行ったんやん!それを何?!大学辞めて結婚しろって。それに、社長の息子さんのこと好きでも無いから結婚なんかでけへんよ」
それを聞いた惠は不機嫌な顔になった。
「それは、大学行ってたっていうことは私の娘として高評価を世間からうけるし、息子さんと結婚すれば働かんでも裕福な暮らしできるねんで?それに、会社のためにもなるし」
「何で会社のためにあたしが結婚せなアカンの?!そんなん嫌やわっ!!」
和葉はやり切れない思いになってその勢いで家を飛び出した。走って向かった先は平次の家。気付くと和葉は服部邸のインターホンを押していた。