第3章 逆夢
昼休み。
「さくら~。お昼食べるよ~」
クラスの友達たちが教室の後ろにいつものように集まっていた。
「ごめん、今日は約束があるの。」
「お、珍しいねぇ!彼氏?」
「違うよ!」
こればっかしは本当に違う。
「雪田さん、行こう。」
お弁当を片手に鳳くんが隣に来た。
それを見た友達たちは。
「あぁ、そういうことね~。」
「楽しんできてねぇ!」
皆ニヤニヤ笑いながらと手を振った。
「違うよ!」
「違うって、何が?」
鳳くんは純粋な目で見つめてくる。
「いいの、なんでもない!行こう、鳳くん。」
とりあえずその場を去るけど、絶対皆勘違いしてるよ…
三年生の教室は一個下の階だ。
さくらはあまり行ったことが無い。
「宍戸さんは…C組だったかな…」
そう言いながら、さくらの隣を歩く鳳に、三年生の女子がざわざわとしている。
すごい…年上にもモテるんだ…鳳くん。
背が高いから三年生の階でも目立つ。
「あ、いた。宍戸さん!こんにちは!」
「お、入って大丈夫だぜ!」
宍戸は自分の席の周りの空いてる席のイスを用意きた。
「こっこんにちは。」
ペコペコ頭を下げながらさくらは教室に入った。
「あっジロー先輩!こんにちは。」
「ん…鳳…なんでいるの…?」
眠そうな人に挨拶をする鳳くん。
この人もテニス部なのかな。
この前いたかなぁ?
「お昼食べに来たんです。」
「あぁ…もうお昼かぁ…購買行かなきゃ…」
そう言いながらも眠りにつきそう。
「ジロー先輩!」
慌てて起こす鳳くん。
「売り切れちゃいますよ!」
「うん…ムニャムニャ」
ふらふらしながら立ち上がる。
「俺も一緒に行きますよ。」
そう言って、鳳くんはさくらたちの方を振り向いた。
「すみません、先に食べててください。」
「おう…」
「うん…」
さくらは三年生の教室に、残された。
「じゃ、食べるか!」
宍戸は気にせずお弁当を食べ始めた。
さくらはなかなか食が進まない。
三年生の教室で宍戸先輩と二人でご飯を食べるなんて、落ち着かない。
鳳くん、早く帰ってきてくれないかな…