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first kiss

第2章 願望夢


「そういえば…宍戸先輩ってどこにいるの…?」
それが気になって仕方がなかった。

鳳くんは少し微笑んだ。

「ずっとそこにいたよ。」

え???

さくらはキョロキョロと辺りを見回した。

「長太郎!さっきの4セット目のときの…」
鳳くんとダブルスを組んでた青い帽子の人が近づいてきた。

さっきまで見えなかった顔が見える。


「しっしし…!?」
宍戸先輩っと叫びそうになるのを叫ぶ寸前で抑えた。

「悪い、知り合いか?」
宍戸はさくらやゆみに気づき謝った。

「はい。クラスメートの雪田さんと、その友人の山田さんです。」
鳳くんが紹介してくれた。

「こんにちは…」
緊張する。
だって、ずっと遠くから見ていた人がこんな近くに!

「おう、俺は宍戸だ。」

あれ…?
帽子で気がつかなかったけど…髪が短い!?


「あんまり長話するなよ、跡部に怒られるぞ。」
そう言って長太郎の背中を軽く叩いて宍戸は去った。


さくらはその背中をじっと見つめた。
「かっこいい…」
「さくら、声出てるよ。」
「えっ」
一気に恥ずかしくなる。

長髪のときもかっこよかったけど、今はもっと男らしくてかっこいい…!!


「じゃあ、俺も行くね。来てくれてありがとう。」
「ううん、来てよかったよ!」
「わたしもさくらも、最後までいるつもりだから!」
そんなこと言ったつもりはないが、さくらも最後まで見ていたいと思っていたから、何も言わなかった。

鳳はにこっと笑い、宍戸のもとへ走っていった。

「宍戸先輩、かっこよかったよぉお!!」
ゆみをバシバシ叩いた。
「痛い痛い!でも、確かに髪切って、"男"だったわね!」
「喋っちゃったよぉお!!」
「よかったよかった。」

ゆみはさくらの手を押さえた。



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