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闇の底から
第9章 邂逅
いつからだろう
自問自答に返事が返ってくるようになったのは。
自分で答えを出すより一歩先に
きちんとした答えが返ってくる。
相談をその人にすることが自然になり始めた。
自分のことを誰よりも理解してその上で答えへと導いてくれる。
その人の存在は次第に大きくなっていく。
その人は私に姿を見せない。
惚れられたら困るからだだなんて嘯く。
その理由がわかったのはずっとずっと経ってからだった。
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