第2章 現在と現実
どこを走っても人だかりで…
その中からリヴァイを見つけるなんて不可能だった。
こんな広い都会のど真ん中で、
1人を探すのは苦難だった。
汗だくで…息も切れ切れに走り続けた。
携帯もカバンの中で…連絡さえつかない。
エレンは走るのをやめ、歩き出した。
…何だ…俺、兵長のこと何も知らないや…
トボトボと来た道を引き返し、リヴァイのマンションを目指した。
リヴァイのマンションへまで帰り着くと…
マンションの入り口で腕を組んで壁にもたれかかる人の姿をエレンは捉えた。
その人の姿に何か胸騒ぎを感じて、
足早に近付くとその人の顔が綺麗に浮かび上がった。
不機嫌…なのだろうか。
眉間のシワが濃ゆい。
「おい。」
大きくため息をつくとエレンの方へ視線を向けた。
『…兵長…』
リヴァイが靴を鳴らし凄いスピードへ近づいてきた。
「クソガキがっ!待ってろと言っただろう!!
…心配かけやがって…。」
チッと舌打ちをすると踵を返し
エレンに背中を向ける。
…アレ?
エレンはなぜだか胸が温かくなっていった。
心配してくれている…そう伝わったから。