第1章 時を経て。
エレベーターが一階へと到着する。
機械音が鳴り、扉が開いた。
その扉の前に、彼は立っていた。
『エッ…エルヴィン団長…』
「君は、エレンか?」
『はい!!』
団長は所構わず俺に抱きつき背中をバンバンと叩く。
「エレン…元気だったか…あぁ、良かった。」
小さく俺の耳元で安心したように呟く団長。
そして、何かに気付いたように俺の瞳を見つめた。
「ここにいるという事は…リヴァイに会ったのか?」
『……はい。でも、ダメでした。』
俺は少し笑ってみせると同じように団長も苦笑いを浮かべた。
「記憶がないからな…でもリヴァイは何も変わっていないよ。変わったのは、私が部下になった所か。」
そう言って今度はウィンクをした。
「あっ!そうだ、エレン。今日の夜空いているか?」
『はい!』
「リヴァイとハンジと夕食を食べに行くんだ。
君もどうかな?」
『良いんですか!?…でも兵長…嫌がりませんかね?』
「そこはなんとかするよ。ならまた連絡するから…携帯の番号を教えといてもらえるか?」
そうして、俺はエルヴィン団長と連絡先を交換した。
心はとても踊っていた。
また…兵長に会えるのだと。