第1章 時を経て。
「リヴァイ…エレンはね…」
『いいです。ハンジさん。』
俺はハンジさんを制止する。
きっと…何を言った所で変人のままだ。
『兵長…また。失礼します。』
俺は一礼した後部屋を後にした。
「おい。ハンジ、エレンがなんだ?」
「いや…言っても信じないだろ?」
「…まぁな。だが、言え。」
「エレンはリヴァイの恋人だったよ。
それは本当だ。
そして、エレンは君が殺したんだ…。
…あんなに取り乱したリヴァイを見たのは
アレが最初で最後だった。」
「…そうか。さぞかし俺を恨んでいるだろうな。」
リヴァイはハンジをジッと見た。
学生時代に出会い、つるんで来たこいつらだが…
このおかしな話も聞き飽きるほど聞いた。
だが…何故だ。
悪い冗談には取れない何かが今までもあった。
そして…出会った。
俺の恋人だったと名乗るガキ。
今度こそ…ふざけているのだろうと思ったが、目の前のハンジの目は真剣そのものだ。
「いや…エレンは恨んでなんていないさ。」
その言葉が重くのしかかった。