第2章 シリーズⅡアポフィライト①
「しょ、しょうがないじゃない、学校の授業以外に泳ぐことなんかなかったの! 何がエロいのよ! 恥ずかしいからジロジロ見ないでくれる!? 変態!」
何でみんなあたしのこと見てくるのか分からない。恥ずかしくて涙が滲んでくる。
これでもBカップはあるんだからとやけくそになり、みんな背が高いから上目遣いで睨む。
「「ぐはっ……!!」」
環と光と馨が鼻血を出して倒れた。
さっき暴れたから頭に血が上ったのかな。
「アサヒ先輩って、可愛いですね」
何を言っているんだろうこの娘は。可愛いのはお前だと小一時間語りたい。
「ぐっ……恐るべし、破壊力……」
「殿ー。もうアサヒ先輩愛でたくてしょうがないよー!」
「くそっ……涙目に上目遣いはハニー先輩で慣れてるはずなのに……!」
復活した3人は、何か訳の分からないことを言っている。
ふざけながらも話し合い、二手に別れるつもりだったが、結局全員で行動することになった。
今度は崇の隣を歩く。
今の崇はみつくんのことでいっぱいだろうから、抱っこされるのはちょっと恐い。
崇はみつくんのことでいっぱいになると途端にドジっ子になる。
そう思った傍から、隣を歩いていた崇はずぼっと溝に嵌まった。