第4章 犠牲
彼女がこの秀吉の考えを肯定するか否定するのか。
肯定した途端、秀吉は彼女を殴りとばすかもしれない。
あんな秀吉の拳だ。
確実に即死だろう。
もし彼女が肯定したら、すぐにこの部屋に飛び込まなくてはならない。
でも、そしたらまず僕はどうすればいいのだろう。
秀吉を切りつけるのか?
僕が代わりに殴り殺されるのか?
仮に秀吉を切りつけたら?
僕は良くても大坂城から追放。
最悪殺されるだろう。
それじゃどうせ彼女だって殺される。
僕が殴り殺されたって、恐らく結果は変わらないだろう。
僕の死体を見て狂う彼女を、秀吉が殴り殺すのみだ。
どっちにしたって、僕と彼女がいなくなる。
そしたら秀吉は快適に朝鮮進出ってわけだ。