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糸車 2

第4章 犠牲


彼女がこの秀吉の考えを肯定するか否定するのか。

肯定した途端、秀吉は彼女を殴りとばすかもしれない。
あんな秀吉の拳だ。
確実に即死だろう。

もし彼女が肯定したら、すぐにこの部屋に飛び込まなくてはならない。
でも、そしたらまず僕はどうすればいいのだろう。

秀吉を切りつけるのか?
僕が代わりに殴り殺されるのか?

仮に秀吉を切りつけたら?
僕は良くても大坂城から追放。
最悪殺されるだろう。
それじゃどうせ彼女だって殺される。

僕が殴り殺されたって、恐らく結果は変わらないだろう。
僕の死体を見て狂う彼女を、秀吉が殴り殺すのみだ。

どっちにしたって、僕と彼女がいなくなる。
そしたら秀吉は快適に朝鮮進出ってわけだ。

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