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糸車 2
第5章 糸繭
自室に戻る。
がくり、と膝をついた。
これで…良かったのか?
彼女を、酷く深く傷つけてしまった。
彼女との関係を、壊してしまった。
彼女との未来を、僕の手で消してしまった。
自室の窓から見える木々は、夜新月のせいで真っ黒だ。
それらがまるで僕を責めている群衆のように見える。
彼女に、真実を伝えた方がいいのだろうか。
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