第2章 学生の嵐
「ッ、おい、何やってんだよ」
思わず声を荒げて相葉さんを睨んだけどそんな俺を嘲笑うかのようにより一層力を入れて握られる。
「あっ、あ、相葉さッ」
「ふふ、溜まってんじゃん。見栄っ張りだな、和は」
この屋上の何処かから聞こえてくる喘ぎ声に煽られたのか相葉さんは完全に雄の顔をして俺の上に跨ってきた。
「何考えてんだよ、お前」
「んー?和を気持ち良くする方法かな」
楽しそうに笑いワイシャツを捲り上げて素肌に指を這わせる相葉さん。俺は思考回路が停止したように硬直していた。
「抵抗しないのは同意の証?」
そう言いながら胸の突起をひねりあげる。俺は思わず大きな声で「痛い!」と悲鳴を上げたけれど相葉さんは「そんな大きな声だしたら聞こえるよ、いいの?」と冷たい態度を見せてくる。
「っ、く…」
俺はそれだけは避けたいと唇に歯型がつくほどキツく唇を噛みその痛みに耐えていた。暫くするとそれがだんだん快感へと変わり、自然と口から喘ぎ声がこぼれていた。
「和は痛いのが好きなの?じゃあ慣らさずいってみようか」
俺には相葉さんが発した言葉の意味がわからなかったが唯一わかるのは気づけば俺は下半身に何もつけておらず、相葉さんが俺のお尻を撫で回していることだけ。