第1章 シェアハウス
Jは怒っているようでどこか泣き出しそうな声でそう言った。俺はそうじゃないよ、って伝えるために一生懸命首を横に振ったけどJの目には映らなかったようでまたあの無機質な振動が俺のナカを駆け巡り始めた。
「ッ、っはあ、じゅ、ッん」
どうにか伝えようとして何度もJの名前を口にしてみるけど当の本人は完全に自分を見失ったようで泣きながらバイブの強弱を調節していた。でも俺がイきそうになると電源を切ってみたり俺自身の根元をキツく掴み空イキさせたりしてイかせてくれなかった。
「潤く…ん、も、む、ッり…」
こんなもんで終わるかと言わんばかりにバイブの電源を入れたり切ったりするJに虚ろな目と掠れた声で頭の中が真っ白な中、言った。
「答えて、和…俺はお前じゃないと嫌だけど…俺の独りよがりなのか?」
「っ、そんなわけない!俺も潤くんがすき」
その言葉に安堵したのか俺が大好きな優しい笑顔を浮かべて無言で俺のナカにあったバイブを抜いた。そしてそれを放り投げて空いた手で俺自身を扱いた。緩々と、もどかしいくらいのペースで。
「ッ、うう…あ」
最初こそまた何か怖いことをされるのではないかと警戒していたけれど気づけば声を出すほど気持ちいいものになっていた。
「…和、腰揺れてる。…もういい?」