第1章 シェアハウス
「ああっ、ッあ、ん」
一瞬の天使の笑顔の後、手に持っていたスイッチでバイブを動かし始めたJ。そうなってしまえば俺はもう抵抗なんて出来るはずもなくただ無機質なバイブの振動に翻弄されるだけになる。
「如何?和、気持ちいい?」
さっきから天使と悪魔の笑顔を交互に浮かべるJ。その度にバイブの強弱が切り替えられてもう気が遠くなってくる。
「ッ、は…ぁあ!イくっ」
俺がそう零した途端、Jはバイブの振動をとめた。
「っ、J…?潤…?」
俺はお腹あたりに集まっていた熱を放すことができなかったことから思わずJの顔を凝視した。
「イかせたらそんなのお仕置きにならないだろ?」
「お仕置き…?」
俺が発していた声が止んだせいでずっと付けっ放しだったテレビの音が俺ら二人の耳に入ってきた。
『大野さん、大野さん』
『なに、ニノ。…おい、ケツ触んな!』
流れていたのは俺らの番組で。俺と大野さんがふざけてじゃれあう姿がそこにあった。
「…和はさ、スキンシップが多すぎるんだよ。俺らの関係は内緒なのに、俺はそれを見るたびに嫉妬して、おかしくなりそうなんだよ。リーダー、翔くん、相葉ちゃんにもそんな顔見せてるんじゃないかって、心配になるんだよ!」