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ツンデレ男子のトリセツ

第3章 どうにも部活勧誘がうざいような。


体育館を出て、歩こうとする行く手をはばむのが部活戦隊かんゆうジャー!!
おかげで十メートルも歩けてねぇよ。

こーゆー時って幻のシックスマンになりたいとか思う。ミスディレクション!!

「ねぇ、君!!バスケ部入らない?」

「いやいや、そんなに可愛い君こそダンス部で輝こうよ!」

「ダンスなんかより吹奏楽のが面白いよ!」

「いいや、水泳だ!」

「バレー!!」

「ソフト部!!」

うっぜええええええ。正直部員欲しいのわかるけど、うぜえ。
声かけるやつ間違えてんぞ。私じゃ無理だ。

まぁでも文化部のゆる~っとした感じのとこないのかね。
二次元でありそうな何もしない部活とかないのん?
ス〇ット団とか奉仕部とかのお助け集団は勘弁。

・・・・文芸部・・・か・・。
ヲタの集まりだなこれは。自分の経験上では腐った女子しか文芸部はいなかった。いやこれマジ。
「リヴァエレとか最高!!」「まじ!?あたしは黒子赤司だわー」「えー!!マジ!?」「いいねー」などと語らう日々が日常的。

・・・・・・。むむ。
これは帰宅部行きか?まじか。

ふと視界に気になる文字が入った。

「ど・・・動画部・・?」

イミワカンネ。動画・・・?んんんん??
謎すぎてちょっと・・。
まぁ、聞いてみるかな。

動画部ブースまでてこてこと歩く。
そこの部員は、勧誘する気などさらさらなかった。

「あの、動画部ってなんですか・・?」

「んっ?おお君可愛いね」

や、私の見た目の感想でなく。
その女子生徒はメガネを光らせた。

「おっと、失敬。えとね、んー・・何の部活だっけ?」

いや、私に聞かれても。ってこっちが聞いてるんですけど。
自分の入る部活のことよく知らないとかなんだそら。

「まぁ、つまりは動画投稿サイトに自分の作った曲とか投稿する部。あれだね、ボカロ。ボカロ」

この人説明下手だなおい。
まぁでもだいたいなんとなくわかる。

イラストや曲や歌とかのクリエイターが動画投稿サイトに曲アップするといった人たちが集まる部みたいな感じだな。ボカロPとかボカロPV作成する人とか歌い手とかな。
そんな人たちが集まる部なのだろう。
少し面白そうだ。
初心者歓迎って書いてあるし。

「・・・・・・入り、ます・・」


「っえ!?本当!?ありがとっ!!」

まさか入るたは思っていなかったんだろうな。

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