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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第31章 He want not to stay,






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「……公子……」

暗い。

寒い。

「……じょう……ぶか、公子……」

皮膚は寒いのに、頭だとか、心臓のあたりがすごく熱い。

脈動が加速して止まらなくなる。

声にならない悲鳴を叫ぶ。

ここはどこ?

「公子!」

「――っ」






その声で、私の世界は光を取り戻した。

視界にいっぱいに広がっている、顔と声。

悪寒はまだしたが、そんなのは全く気にならなかった。

視覚情報の処理は済んでいるのに、精神の、身体の反応が、もどかしいほど鈍い。

目に熱いものが滲んでくる。

私はそのまま、“彼”の胸に飛びこんだ。

「ロヴィーノ!」
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