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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第31章 He want not to stay,


「どんな協力だって惜しまないよ。私にできることなら、いや、ちょっと無理があったって、それが解決につながるならなんだって――」

ガタン!

銃声とは違う大きな音に、肩がびくっと跳ねる。

彼が、立ち上がりざまに椅子を蹴り飛ばした音だった。

乱暴な足取りで私のもとに来ると、自分に視線を合わさせるように、銃で私の顎を持ち上げる。

その瞳には、激しい怒りが渦巻いていた。

いや、ペリドットの色彩は、もっと複雑な感情を燃やしていた。

「……そんな言葉、もう、聞きたくない」

極限まで感情を押し殺した声音で、そう告げられる。

私は喉の近くを圧迫され、話すことができない。

銃口は腕に移動し、一瞬の間ののち、彼の指が引き金にかかった。

ピリっとした、電気的な痛みが腕から全身を駆け巡る。

重たい、質量のある痛みが意識を再び奪い始めた。

「……ど……して……」

視界を闇が侵食していく。

――どうして泣きそうな顔をしてるの?

最後に見えた表情の意味を考える能力は、暗がりの中へ抜け落ちていった。
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