• テキストサイズ

【とある主従関係の末路】

第1章 登場人物設定❊


「さぁ、着きましたよ」
身体を降ろされ、渋々と部屋に入る。
部屋の中は、彼が飲んでいたコーヒーの香りで充満していた。

「何が飲みたいですか?」
椅子に座らされ、優しい笑顔で彼は尋ねた。

『じゃあ…レモンティーを頂けますか?』
「レモンティーですね、すぐに淹れてきます^^」
私の頭を軽く撫でたあと、ジャーファルさんは部屋を出て行った。


数分後、扉をノックされた。扉を開けるとそこには……

シャル「あれ?リョウじゃねぇか、何でジャーファルさんの部屋にいんだよ?」


シャルルカンだった。彼は私と同じ剣術を使うので、結構仲は良い方だ。

『休憩しろって言われちゃって…今ジャーファルさんがお茶の準備してくれてるの。ていうかシャルルカンこそ何で此処に?』

シャル「おぉ、俺はちょっとジャーファルさんに聞きたい事があったんだが…居ないなら後にするぜ!」
ニカッと爽やかに笑って、シャルルカンは私の頭をクシャクシャと撫でて行ってしまった。


『ジャーファルさんまだかなあ……』
乱れた髪の毛を直しながらふたたび椅子に腰掛ける。





ガチャ

「お待たせしました」
『ジャーファルさん…!ありがとうございます!』

立ち上がり、彼の元へ駆け寄ってレモンティーのカップを受け取る。
カップにはレモンが一切れ飾り付けてあり、中からはほんのり酸味の混じった甘い香りがした。
/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp