第3章 おとうとびお 部活
でも。
実際部活やってると、弟の成長も見られて、
すごく嬉しかったりもする。
「…ひーなた君。」
「あひぃ!?あ、せ、先輩!」
「ふふっ、おはよ。…うちの弟、あんなんだけど
仲良くしてやって。
日向君みたいな人と高校で出会えて良かった。」
「…ハイ?」
「あ!部活始まる!じゃあね!」
飛雄の真剣にトスあげる姿だったり、
日向くんとか菅原とか
色んな人と話してるのみると、
すごく安心する。
「…もう大丈夫かな。」
ぽろっと本音がこぼれしまったのを、
潔子はふふっ、と笑って
「大丈夫だよ。きっと。」
と言ってくれた。