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心で繋がって〜失くして気付く重み〜

第5章 あなたの中の私たち


「バカッ!!お前!
上、脱げよっ!」

ジャンがエレンに伝えると
エレンは慌てながらも上の服を脱いだ。



そして、エレンの露わになった上半身を見て
ハロルドは固まった。
タオルを持って戻ってきたリタもまた…その場で立ちすくんでしまった。




「早くっ…服を着てください!」

リタがエレンへと駆け寄り
服とタオルをエレンへと強引に押し付けた。

リタの顔は…苦悶の表情で
目に涙すら溜めている。
その顔をエレンは心配そうに覗き込んだ。


「…すいません、俺…すぐ着ますから。」


「待て。」

そんなエレンをハロルドは静止する。

エレンへと徐々に近付き
その上半身を見つめた。


「この胸の…痕は何だ?」

皮膚が擦り切れ硬化した…自分のものと同じ痕。





「えっ?これは…立体機動装置のベルトの痕です。
全身を使って体重移動するから…こうやって
皮膚が擦り切れて硬くなるんですよ。


兵長なんて…もう何年もしてるから
凄かったですよ?
俺なんてまだまだ…」

エレンがそうにハロルドに伝えると
ハロルドは少しだけ笑った。


「そうか…立体機動か…」

ふとジャンは思った。
もしかすると…この人にもあるんじゃないか…
それが見れたら…リヴァイだという証明が出来ると。


「ハロルドさん…身に覚えが?」


しかし、ハロルドは
「いや…」と否定した。


なぜなのだろう。
明らかに動揺の色を見せ、
立体機動装置のベルト痕だと解ると
少し頬を緩めたというのに…否定するなんて。


エレンが服を着終わると
ハロルドはまたキッチンへと消えていく。
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