第5章 あなたの中の私たち
「来ないっすねぇ…」
ジャンは決まった日にこの調査兵団の門で待っている。
待つ相手は花を持ってくるハロルド。
しかし、あの日から…
1ヶ月経つというのに…
ハロルドは来なかった。
「ハンジさん…今週も…来なかったです。」
私の部屋へ来てその報告をする。
『そうか…』
1ヶ月…ハロルドに何かあったのだろうか…
心配なのはもちろんだが…もう会いには行けない。
『なぁ…ジャン。エレンと…ハロルドの所へ行ってくれないか?』
「えっ…?」
『エレンの話だと…ハロルドは初対面のエレンの名前を言ったらしいね。
だとしたら…エレンはリヴァイを取り戻す鍵になる。』
頼むよ…そう笑うと
ジャンは私へ敬礼をする。
『かしこまらなくていいよ』
そう言うとジャンはクシャと、顔を緩め笑った。
…その笑顔が…私は好きだ。
その翌日…
私はエレンとジャンの後姿を見送った。