第1章 あなたの死
「ハンジさん…無理してるみたいだ。」
「あのチビのせいだろう。」
そんな会話が後ろから聞こえてくる。
『無理か…してないさ。』
そう笑って後ろを振り向くと
モブリットが微笑んでいる。
いつだって…この男は優秀なんだから。
その日の夜は…眠れなかった。
普段から書類の整理や本を読むことばかりで
睡眠時間なんてあってないようなものだったけど…
それでも今日は一段と眠れなかった。
…もし、リヴァイの遺体があったなら…
私は無事にまた壁の中へ戻ってこれるのか…。
『1ヶ月も経ったんだ。
…もう巨人の胃の中かな。リヴァイは。』
なぁ。リヴァイ…
こんな笑えない冗談…あんたにしか言えないよ。
私が眠れないといった日には紅茶を淹れてくれたっけ。
温かくて…ホッとしたのを覚えている。
リヴァイ達が中央に呼ばれて不在の時は
モブリットにも淹れてもらった事がある。
でも、素晴らしいことに味が全然違うんだよな。
なぁ、リヴァイ。
あんたの紅茶…また飲みたいんだ。
私はどうやらソレがないと
眠れないようだ。