第1章 あなたの死
『やぁ。皆さんお揃いで』
普段通りに笑顔を見せ手を挙げると
エレンが少しながら顔を緩ませた。
アルミンは…解っているのだろうな。
「もう…体調は…いいんですか?」
ミカサの声に私はあぁ。と笑った。
アルミンの視線は私には向けられておらず
後ろのモブリットに向けられている。
…怖いなぁ。この子は。
ジャンはと言うと…
私がいるのがそんなに驚くことなのか
手に持ったパンをそのまま宙に浮かせたまま
ポカーンとしている。
『…エレン達は明日の壁外調査…行くのかい?』
「はいっ!…そのつもりです。」
「私も…行きます。」
『明日の壁外調査は…調査じゃないから…
堅くならなくていいと思うよ。
君達も知ってるんだろ?何を探しに行くのか。』
空気が一瞬にして張り詰める。
『ごめん。ごめん。
見つからないよ。彼は。』
そう言い残し、片手を上げ
ヒラヒラと手のひらを泳がせた。
ー見つからないよ。ー
その意味を104期生は解っただろうか。