第4章 あなたと最初から
「俺のクソみてぇな頭痛の原因は…
ハンジ。お前だ。」
『…リヴァイ?』
その名を呼ぶとハロルドは舌打ちをする。
「お前を思い出すと、頭が痛ぇ。
その名前を聞くと…痛み出す。
もう一度聞く。
俺は…誰だ?」
ドクンっ…ドクンっ…と私の心臓が痛み出す。
リタとリッツの幸せを…壊していいのか。
私が…幸せになっていいのか?
『君は…
リヴァイだよ。
兵士長…。』
そう言い終わるとハロルドは
私の唇にそっとキスをした。
何が起きたのか解らずに
目を見開いていると、ハロルドは
私の額を叩いた。
「なんて面してやがる。」
『あっ…ああぁ!ハロルドっ!
君は既婚者だろっ!!』
そう言うと彼は笑った。
優しい笑顔で肩を揺らし笑っている。
「あぁ。そうだったな。
でも、リヴァイと言う奴は…
お前を愛していたんだろう。」
『……どうだろうな。』
「そいつも…残念だな。
人の物に惚れて…
毎日、クソみてぇに悶々してやがったんだろ。」
『人の物?』
「あっ?お前も…既婚者だろーが。」
あぁ。忘れていた。
私はモブリットの妻だったな。
『なぁ、ハロルド。少し待っててくれる?
時間ある?』
「…あぁ。大丈夫だ。」
私は立ち上がり調査兵団本部へと走り出した。