第4章 あなたと最初から
路地を抜け大通りへと抜ける。
大通りの真ん中には大きな噴水が
水をほとばしらせている。
水が反射し、虹を作っている。
人が多い大通りを私は真っ直ぐ
その噴水へと向かった。
その噴水へもう少しで到着するところで
右腕を掴まれた。
振り返るとそれは…ハロルドだった。
息が上がり、肩で呼吸をしている。
どこから走ってきたのかは解らないが
私を見つけて走ってきたのだろう。
その姿は…人類最強とは程遠い。
『ハロルド…』
触られた右腕が熱い。
「お前っ…店に来たんだろっ…
何故、手ぶらで帰るっ!」
『何故…知っている』
「兵団に行った。そしたら、ジャンが
お前は店に向かったと聞いた。
店に戻ったが…リタは来ていないと言った。
しかし…様子がおかしかったから…こっちに戻ってきた。」
『…店には行ってないよ…』
「嘘をつくなっ」
ハロルドの手に力が入る。
…どうして…怒っているんだよ…
「リタに何を言われたっ!」
『ちょっと…ハロルドっ!場所を変えよう…」
市民の視線が私たちに集まる。
それをハロルドも察したのか素直に応じてくれた。