第4章 あなたと最初から
『すまないな…ジャン。』
「平気です。ハンジさんの為なら…ハハっ」
恥ずかしそうに顔を赤らめるジャンは
安堵なのか涙を流した。
「すいませんでした…」
『なぜ謝る…謝るのは私だ』
「……いえ」
そう言ってジャンはそっぽを向いてしまった。
そして、カラネス区へと帰還した。
大きな鐘が調査兵団の帰還を知らせる。
街の人が列を作り毎度同じように
罵声を浴びせたり羨望の目を向ける。
馬に乗ってその列を見渡す私の視界に
その人物は目に入った。
『ハロルド…』
私を見つけるとハロルドは少し
表情を緩めたように感じた。
ここで初めて私は
『生きている』のだと実感することが出来た。
またハロルドに、会うことが出来る…
またリヴァイを思い出すことが出来る…
それが…生きていると証だと実感する。
本部に辿り着くと、それぞれの兵士が
救護班によって処置が行われる。
部下の処置を見届け、部屋へと戻ろうとした瞬間
私の右腕を掴まれた。