第4章 あなたと最初から
彼のいない部屋で
あの初めての夜を思い出した。
ここで…何度私たちは愛を確かめ合ったか。
何度…生きているとお互いに感じあったか。
机の上の花が月明かりで照らされている。
『死ぬなら…もう一度…リヴァイに会いたい。』
その花に願いをそっと…
今は叶わぬその願い。
私はその部屋のベッドで深い眠りについた。
次の日の朝、起きた頃には周りの空気は張り詰めている。
誰かが必ず命を落とす。
それは私かも知れない。
『行ってくるよ。リヴァイ…』
まだ咲き誇っている花に話しかけ
私はその部屋を後にした。
「おはようございます!ハンジ分隊長!」
『やぁ。エレン。昨日は休めた?』
「はい!」
『よかった。君は中列後方だろ?
よろしく頼むよ。』
そう笑うとエレンは真っ直ぐな瞳を私へと向けた。
色々な戦いを潜り抜けてきて、
104期生の彼らの顔は逞しくなっていっている。
大丈夫だ。そう言い聞かせた。