第4章 あなたと最初から
「その涙はなんだ。ハンジ。」
『…解らない…凄く胸がいたかったよ。』
エルヴィンは私からそっと手を退けた。
「ハロルドは毎週…この花束を送ってきているらしい。
私は会ったことはないがな。
何でも…
優柔不断な彼女が早く忘れてくれることを祈っていると言ったようだが…?」
『エルヴィンそれって…』
「ハロルド…いや、リヴァイは無意識に何かを感じているみたいだな。」
ハロルドのこの花に秘められた願い。
私が早く兵士長のことを忘れ…
主人であろうモブリットをまっすぐに見れるように…
きっとそんな意味があるのだと思う。
そして…近くにいれないリヴァイ自身が…
私が幸せになるために…
自分を忘れて歩んでいって欲しいと…
そんなところだろうか。
何て馬鹿な男なんだろう。
私が…優柔不断なわけないだろ。
私の心はリヴァイの物なんだ。
『これを毎週受け取っているのは誰?』
「ジャンだ」
『あぁ。そうか…そうか』
「ハンジ。明日は壁外だ。
私は先に失礼するよ。」
お互いに軽く手を挙げるとそこで私たちは別れた。
部屋の中へ歩みを進め
綺麗なまだ、皺一つないベッドへと飛び込んだ。
リヴァイの匂いなんてもう残っていない。
ここは私が全て捧げた場所だ。